藤森照信建築旅行(2019.8.18)
茶室 徹
今回の旅で一番訪れたかった場所のひとつ
高さは地上4mで樹齢八十年の檜(ヒノキ)を使っている。中入ることは出来ないが建物が木陰になり涼むことができる。漆喰壁、檜、窓のバランスと写真で見るだけでは分からなかった部分を理解することができた。周りには桜が一面に植えられていて桜の季節ではより楽しめそうだ。
光の美術館
茶室 徹から徒歩20秒
安藤忠雄らしい打ち放しコンクリート造で内部にはアントニ・クラーベの絵が展示されている。上部はトップライトで縦長の空間なのでトップライトの光が壁を伝って地面に落ちてくる。人工照明がなく時間の変化とともに楽しめそうである。
第一展示室は階段の段差も利用して展示されており登っていくごとに奥に進んでいって最後は階段で中心から降りていく螺旋構造になっている。彫刻を展示するための光が入る空間が建物から飛び出てる。
神長官守矢史料館
藤森照信さんの処女作。館長らしき人が親切に教えてくれたが、土壁のような壁は土壁を模したモルタルになっており割れが起きない綺麗な壁に仕上がっている。ガラスはステンドガラスの素材を使用しており「茶室 徹」の窓にも見られた筋の入ったものだ。階段に関しては可動式で切り離された階段がくっついて登ることができる。登るごとに階段の幅狭まっていくことで奥行きを出している。
神長官守矢史料館の敷地内に3つ茶室があるのだが今日は茶会が開かれていたので普段はないはしごをかけられて窓が開いている状態を撮影することができた。
空飛ぶ泥舟
地面に大きく根を張って浮いている。横から見ると窓を開くと羽のようにも見えて空飛ぶ泥舟をより感じられた。 1つ目の写真撮るときには泥舟に夢中で気がつかなかったが次に紹介する高過庵がひょっこり映っている
高過庵
Time誌に世界でもっとも危険な建物トップ10に選ばれている。6mある2本の木(3本に見えるが枝分かれしているだけ)に支えられている。支える枝の数は多いが「茶室 徹」のように幹が太くないので本当に枝の上にポンと茶室を置いただけに見えた。こちらもとても自然に溶け込んでいた。
低過庵
2年前に完成した竪穴式の建物
普段は三角屋根の形だが今日は茶会が開かれているので上部がスライドしてあいている。屋根がスライドして景色を見る形式も斬新で面白い
諏訪市民館のホームページを見ていれば藤森照信さんが解説してくださる見学会を50人限定で10月〜11月のどこかで行われるらしい。倍率が高そうだが申し込めたら是非行ってみたい。
飯田市小笠原資料館
SANNA
17時までと聞いて16時半にギリギリ着いたのだがもう閉館されていたのでまたいずれリベンジしたい。国の重要文化財である旧小笠原家書院を見下ろす形のピロティでカーテンウォールの建物になっている。ピロティの高さは手をあげてもギリギリ届かない程度で低めではあるが窮屈さは感じなかった。建物の長さは67mと長細い形になっている。